1. はじめに
仕事において、誰もが「ついていきたい」と思われるリーダーになりたいと考えるものです。しかし、そのリーダーシップを発揮するためにはどのような考え方や行動が必要なのでしょうか。
本記事では、岩田松雄氏による「「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方(サンマーク文庫)」を参考にしながら、ついていきたいと思われるリーダーになるための考え方や行動について紹介していきます。
岩田氏は、日本を代表する経営のプロフェッショナルの一人であり、多くの企業や組織のリーダー育成においてコンサルティングをしてきました。その経験をもとに、リーダーシップについての考え方や実践的なアドバイスをまとめた本書は、多くのビジネスパーソンから高い評価を得ています。
本記事では、岩田氏が提唱する「ついていきたい」と思われるリーダーについて、その考え方や行動、具体的な実践方法を解説していきます。これらの情報を活用することで、あなたも「ついていきたい」と思われるリーダーになることができると嬉しいです。
2. ついていきたいくないリーダーの5つの残念な特徴
リーダーとしての魅力や影響力は、その人の人間性や行動によって決まります。しかし、中には「ついていきたいくない」と思われるリーダーも存在します。ここでは、そのようなリーダーの特徴を、岩田氏が提唱する「ついていきたいと思われるリーダー」の視点から解説します。
(1)自分本位の考え方をする
「ついていきたいくない」リーダーの特徴として、自分本位の考え方が挙げられます。つまり、自分自身の利益や価値観を優先し、他人の意見や考えを尊重しない傾向があるということです。このようなリーダーは、周りの人から信頼や尊敬を得ることができず、人間関係が悪化する可能性があります。
(2)責任転嫁をする
「ついていきたいくない」リーダーは、失敗や問題が起こった際に、責任を他人に押し付けることがあります。これは、リーダーとしての責任感が欠けていることを示し、周りの人々からの信頼を失う原因となります。
(3)コミュニケーション不足
リーダーとしての重要な役割の一つが、適切なコミュニケーションの確立です。しかし、「ついていきたいくない」リーダーは、コミュニケーションが不足していることがあります。これは、周りの人々との信頼関係を構築できない原因となります。
(4)マイナス思考
ポジティブな思考は、リーダーシップにおいて非常に重要な要素の一つです。しかし、「ついていきたいくない」リーダーは、マイナス思考に陥っていることがあります。つまり、常に否定的な見方や悪い方向に考える傾向があるということです。このようなリーダーは、周りの人々を萎縮させることがあり、チームのモチベーションを下げる原因となります。
(5)フレキシブルでない
現代のビジネス環境では、変化が激しく、柔軟性が求められます。しかし、「ついていきたいくない」リーダーは、自分の考え方や方法に固執し、柔軟性がないことがあります。これは、新しいアイデアやチャレンジに対する抵抗感を生み、組織やチームの成長を妨げる可能性があります。また、変化に対応できないリーダーは、時代に取り残されるリスクもあります。
3. ついていきたいと思われるリーダー・リーダーシップがある人とは?
(1)ついていきたいと思われるリーダーの考え方
ついていきたいと思われるリーダーは、周りの人々の意見や考えを尊重しています。そして、チーム全体の利益を最優先に考える思考で行動しているのです。
また、柔軟な発想力を持っているので、新しいアイデアを提案することができます。また、メンバーの新しいアイデアを受け入れて生かしていくような考え方を持っています。
このようなリーダーは、メンバーなど周りから信頼されるので、チーム全体が協力して課題に取り組み、目標を達成することができるのです。
(2)ついていきたいと思われるリーダーのコミュニケーション
ついていきたいと思われるリーダーは、メンバーや関係者とのコミュニケーションを大切にしています。
相手の主張をしっかりと受け止めることができるような「聴く力」があります。
また、相手に対して自らの主張を適切な言葉を用いて伝えることができる「話す力」があります。
そして「聴く力」と「話す力」のバランスを図り方が上手なのです。
これらのバランスを考えながら、相手に対して必要なタイミングで必要なフィードバックを提供することができるので、コミュニケーションを深めることができ、メンバーとの信頼関係を構築することができるのです。
(3)ついていきたいと思われるリーダーのマネジメント
ついていきたいと思われるリーダーは、メンバーそれぞれの能力を理解し、適切な役割分担を行うことができます。また、メンバーの意見や意向に対して敏感であり、それを反映した上で、チーム全体の目標達成に向けた戦略を立てることができます。このようなリーダーは、メンバーのモチベーションを高め、チーム全体の生産性を向上させることができます。
(4)ついていきたいと思われるリーダーの意思決定
ついていきたいと思われるリーダーは、意志決定の際、事実と判断を混同せず、明確に分けて行うことができます。意思決定で失敗しやすいことは、その材料となる事実が不足する時、または、事実が間違って伝わった時です。これで正しい判断をすることはできません。
正しい事実をつかむために重要なものは、現場にある一次情報です。
人を通じて伝わってくる情報は、途中で人の判断が加わって事実が歪曲されてしまう可能性が高まります。組織構造が階層型であればあるほと事実は伝わりにくくなるのです。
大切なことは、メンバーを信じてもいいけれど、メンバーのすることにはそのまま信じるのではなくバイアスがかかる可能性があることを認識しておく必要があるのです。そのため、リーダーは意思決定の際、事実のみに焦点を絞って対応することが大切なのです。
(5)ついていきたいと思われるリーダーの行動力
ついていきたいと思われるリーダーは、自らの言動や行動でチーム全体を引っ張ることができます。自ら率先して行動を起こし、チーム全体が追随するようなリーダーシップを発揮します。また、チームのモチベーションを高めるため、目標に向かって努力する姿勢を示すことができます。
(6)ついていきたいと思われるリーダーの人間力
ついていきたいと思われるリーダーは、自分自身と周りの人々を理解し、相手の感情に共感することができます。また、適切なタイミングで謝罪や感謝の気持ちを表し、人間関係を構築することができます。このようなリーダーは、チーム全体の信頼を得ることができ、良好な人間関係を築くことができます。
4. ついていきたいと思われるリーダーになるための行動の5つの具体例
リーダーシップを発揮するためには、高いコミュニケーション能力や組織力など様々な要素が必要ですが、まずは以下の5つの行動を始めることが重要です。
(1)自分自身を知る
自分自身を知ることができれば、自己認識が高まり、自己成長につながります。自分の強みや弱み、価値観、行動原理などを知ることができるため、自分自身のスタイルを理解することができます。
(2)周りの人々を理解する
周りの人々を理解することができれば、メンバーとの信頼関係を築き、チームビルディングを図ることができます。人々の考え方や意見、性格などを理解し、それを尊重することが大切です。
(3)コミュニケーションを大切にする
コミュニケーション能力を高めることがリーダーには必要不可欠です。聴く力、話す力、フィードバックの提供など、コミュニケーションを深めることで、メンバーとの信頼関係を構築し、共通の目標を達成することができます。
(4)責任を持つ
リーダーは、組織の成果やメンバーの成長に対して責任を持つ必要があります。自分の役割や責任範囲を明確にし、その責任を果たすことが求められます。
(5)目標を共有する
リーダーは、チームメンバーと共に目標を設定し、その達成に向けて行動計画を立てることが重要です。目標が共有されることで、メンバーは自分たちの役割を明確にし、目標達成に向けた行動を起こすことができます。
以上の5つの行動は、誰でも簡単に始めることができます。ぜひ実践して、ついていきたいと思われるリーダーになりましょう。
5. まとめ
本記事では、「ついていきたいと思われるリーダー」について、その特徴や具体的な行動について解説しました。
まず、「ついていきたいと思われるリーダー」は、チーム全体の利益を最優先に考え、周りの人々の意見や考えを尊重する柔軟な発想力を持ち、新しいアイデアやビジョンを提案することができる考え方を持っています。また、明確かつ正直なコミュニケーションをとり、聴く力に優れ、チーム全体のコミュニケーションを促進するための環境を作ることができます。
次に、「ついていきたいと思われるリーダー」は、メンバーそれぞれの能力を理解し、適切な役割分担を行い、メンバーの意見や意向に対して敏感であり、それを反映した上で、チーム全体の目標達成に向けた戦略を立てることができます。また、迅速かつ正確な判断を下し、周りの人々と協力して意思決定を行い、透明性の高いプロセスを提供することができます。
さらに、「ついていきたいと思われるリーダー」は、自己管理能力が高く、行動力を持っています。また、リーダーとして必要な知識やスキルを継続的に学び、自己成長を促すことができます。
最後に、簡単に始めることができる「ついていきたいと思われるリーダー」になるための5つの行動について紹介しました。それは、「自分自身を知ること」「周りの人々を理解すること」「コミュニケーションを大切にすること」「責任を持つこと」「目標を共有すること」です。
以上のように、「ついていきたいと思われるリーダー」になるための具体的な特徴や行動について解説しました。リーダーシップを持つ人は、これらの特徴や行動を参考に、自己成長を促し、より信頼されるリーダーになることができます。
リーダーシップ・マネジメントについてもっと知りたい・学びたい方はこちら
6. おすすめ書籍「「ついていきたい人」と思われるリーダーになる51の考え方」
「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方(サンマーク文庫)」は、岩田松雄氏によるリーダーシップについての書籍です。
この本は、リーダーシップに必要な51の考え方を紹介しています。岩田氏は、自身が経験したリーダーシップの成功と失敗をもとに、リーダーシップに必要な考え方や行動について具体的に説明しています。
本書では、「ついていきたい」と思われるリーダーになるための具体的なアドバイスが盛り込まれています。自分自身を知ること、周りの人々を理解すること、コミュニケーションを大切にすること、責任を持つこと、目標を共有することなど、先に述べた5つの行動も本書で取り上げられています。
また、本書は短い章立てになっており、読みやすい構成になっています。一つ一つの考え方が独立しているため、自分に必要な箇所から読むことができます。
この本は、リーダーシップに関心のある方や、自分自身をリーダーとして成長させたいと考えている方におすすめの書籍です。岩田氏の経験に基づく具体的なアドバイスが盛り込まれており、読者が実践しやすいようにまとめられているため、リーダーシップのスキルアップに役立つでしょう。
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